今さら聞けない!?補助金と助成金の違いとは

事業を運営する上で、補助金や助成金の活用は資金繰りの大きな助けとなります。
しかし、「補助金と助成金の違いがよくわからない」という方も多いのではないでしょうか?
実は、この二つは似ているようで大きく異なります。
本記事では、補助金と助成金の違いを明確にし、どちらを活用すべきかについて詳しく解説します。

1. 【結論】補助金と助成金の違いは「審査の有無」「給付条件」「財源」

補助金と助成金はどちらも国や自治体からの資金支援ですが、大きな違いがあります。

  • 審査の有無
    • 補助金:応募が多数の場合、審査があり、採択される必要がある。
    • 助成金:要件を満たせば基本的に受給可能。
  • 給付条件
    • 補助金:事業計画に基づき、対象経費の一部を補填する形。
    • 助成金:雇用や福利厚生などの条件を満たせば支給されることが多い。
  • 財源の違い
    • 補助金:国や自治体の予算(税金)。
    • 助成金:主に労働保険料を財源とするものが多い。

2. 【補助金とは?】特徴と主な種類

補助金とは、中小企業等の成長や新規投資を促す目的の制度です。

2-1. 補助金の主な特徴

  • 審査あり(申請多数の場合、選ばれる必要がある)
  • 事前に計画を立てる必要がある(事業計画書の作成が必須)
  • 後払い(実際に支出した費用を補填する形)
  • 補助率が決まっている(全額支給ではなく、一部のみ)

2-2. 主な補助金の種類

  • ものづくり補助金(中小企業の設備投資支援 )
  • 小規模事業者持続化補助金(販路開拓の支援)
  • IT導入補助金(業務効率化のためのITツール導入支援)
  • 事業再構築補助金(新分野展開や業態転換支援)

3. 【助成金とは?】特徴と主な種類

助成金とは、主に雇用や労働環境改善を目的とした制度です。

3-1. 助成金の主な特徴

  • 要件を満たせば基本的に受給できる(審査がない)
  • 申請時に計画書の提出が必要な場合がある
  • 補助率ではなく定額支給のものが多い
  • 労働保険の加入が前提となる場合がある

3-2. 主な助成金の種類

  • キャリアアップ助成金(非正規雇用者の正社員化を支援)
  • 雇用調整助成金(休業や教育訓練を行った際の給与補填)
  • 人材開発支援助成金(従業員のスキルアップ研修費用を支援)
  • 働き方改革推進支援助成金(労働環境の改善や残業削減の支援)

4. 【どちらを選ぶべき?】補助金と助成金の活用ポイント

4-1. 補助金を活用すべきケース

  • 新しい事業や設備投資を考えている
  • 競争があるが、計画をしっかり作り申請できる
  • まとまった資金が必要で、自己負担分がある程度用意できる

4-2. 助成金を活用すべきケース

  • 雇用や人材育成に関する支援を受けたい
  • 労働環境の改善を図りたい
  • 確実に資金を得たい(要件を満たせばほぼ確実に受給できる)

まとめ:補助金と助成金の違いを理解し、賢く活用しよう!

補助金と助成金を上手に活用し、事業の「安定力」と「突破力」を強化しましょう!


成長資金あんしんコンサルタント 小林 和之

成長資金あんしんコンサルタント 小林 和之

80社以上の中小企業の資金調達を支援し、新工場建設・設備投資・生産性向上を通じて、企業の成長を支援。

「社長が安心して事業成長に集中できる環境を作る」ことを使命として、補助金や融資をフル活用した資金調達で、企業の成長を後押しする。

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